鬱の日暮らし

何かを始める時の話をしてた

店を始める時はワクワクより緊張と不安が大きかった。特に不安は想像してたより大きくて辛かった。貯金を全て投げ込んだから後はなかったし保証もされない未来が怖かった。だから色んなものやことに逃げた。逃げても逃げきれなくて罪だけが加算されていった。誰も不安を汲み取ってくれなかったし自分でも不安を解消できなかった。間違いだけをして、今もまだその爪痕はあって未練なのか後悔なのかで残ってる。

元々人付き合いが苦手だから店頭には立ちたくなかった。でも立たざるを得なくて(自分の気持ちだったら責任だったり)、それがやっぱりトラブルを起こして今の理想とは違った箱になってしまっていて。

今は責任持てないことはパスをするという勇気と決断を持つことができるようになったけど、これも習得するのが遅かった。もっと早く出来ていれば。。また、もっと気持ちに余裕あればトラブルもない感じな出来たのでは。あの場所を残せたのでは。と言う気持ちでいっぱい。

いつか戻せたら。元カノとまた一緒に作れたら。と思って去年は踏ん張ってみたけど結局は元カノは結婚してしまって叶わなくなったから諦めてしまった。場所も維持する必要も無くなって。ただただ来る話を受けるだけ。

不安も無くなったけど楽しさも無くなった。店を手放して他の仕事もして、お金はいっぱい入ったけど何の楽しみもない。虚しさしかない毎日。もうあの店も場所も空間も無い。味わえない。俺が壊してしまった場所、関係、幸せ。不安の裏側にいっぱいの素敵な事があったのに見つけられなかったし、不安が大きすぎて負けていた。勝ちたかった。

残ったのは俺に多く向けられてるであろう恨み。元のお客さん、元カノ。今日、一緒になった人からお店があったから今があるって言われて嬉しかったけど、その店も元カノと建てたからなんだよね。俺の作った価値じゃ無い。そう考えると、きっと僕が最後に受け取ったのは不安と後悔と恋愛の挫折。そしてそれを引き換えにしたお金。汚い上に使う気にもならない金。ほんとにこの4年間、何してたんだろう。そう考えると悲しいし辛い。