鬱の日暮らし

あの頃の彼女自身を僕は殺して来たし結婚を喜んで破談にさせてしまって亡くなった祖父の期待を裏切ったし頭に浮かぶだけでも自分は2人も殺してるんだと思う。当然の報いなのに受け入れられない。悔しいし悲しいし後悔ばかりしてる。


改めて好きになりかけた時、自分を保つために掴んでいた遊びの手を傷つけるのが怖くて離せなくて。何度となく勇気を出そうとしたけどできなくて本当に大切にしないとダメな方を傷つけてた。一回や二回じゃない。もう何度となく繰り返してた。いつも手を離そう離そうと思っても自分を保てるのが男性的魅力がある、というところにしかすがれなかった。経済的不安や将来の不安に負けないためにそこが拠り所だった。変なプライドで彼女に甘えられなくて、逃げずにちょっとの恥ずかしさを消費して甘えたり弱気なところも打ち明けられてたらよかった。